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ヨット総合情報サイト - ヤンマーYAの修理顛末記

ヤンマーYAの修理顛末記

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2013-6-12 17:31
iidacs  新米   投稿数: 2
ヨット船齢は30年で,30ftでヤンマーのYAを積んでいます。(写真はアルバムにあります)
春に上架地まで機走し,3週間ほど整備して下架し,エンジン始動するも2,3分でエンスト。以降なにをやっても(始動スプレー等)エンジンかからず,やむなく曳航されてポンツーンに帰着しました。上架前,上架中,下架直後にはかかったのに。
仲間からシリンダ内圧低下,エア混入を指摘され,診断・修理に取り掛かりました。

1.圧縮低下:手動でクランク軸を回すと,比較的簡単に回る。デコンプを疑い,ボンネット内を点検するも異常発見できず。

2.エア抜き:燃料タンクから燃料フィルターへ行くホースを外し燃料が来ていることを確認。燃料フィルター上部のねじを緩め,手動ポンプを押してエア抜き。次に燃料ポンプの入力側のねじを外して再びエア抜き。次に燃料ポンプの出力側の耐圧ホースを外して,燃料が間歇的に出てくるのを確認。燃料噴射ノズルは硬くて外れない。

自力で直すのを諦め,ヤンマーに相談。エンジニアに診断してもらう。

3.手動で回し,作動音がするのでノズルは問題ない。圧力も弱いがある。

4.ボンネットを外し,デコンプレバーを点検,カム間隔を調整,清掃,パッキンを交換して装着。ボンネット内の汚れが気になっている様子。

5.オイルを点検。しきりに目で見て,手でなぞり,臭いを嗅いでけげんな顔をしている。と,気がついたのはオイルの量が増えているではないか,エンスト後ゲージ1/3まで抜いたのにゲージ最大まである。これでオイルに軽油が混入したと断定。

6.エアクリーナを外す。内部は汚いものが付着している。これを清掃し,エアクリーナ取り付け口から100cc位のオイルをスポイトで注入し,手動で回すとシュポシュポという圧縮音がする。ここでセルを回すとエンジン始動,しかしすぐ止まる。

7.オイルを交換し,念入りに燃料のエア抜きを行う。

8.セルを回すと始動。回転も正常に戻る。

エンジニアの話を聞いて,今回の故障を次のように診断した。

1.下架時の艇の傾きで燃料系にエアが混入してエンストした。
2.燃料タンク内の結露により,水分を多く含んだ軽油がシリンダに送り込まれたが,もともと圧が低下したシリンダ内で爆発できなかった。
3.その水分を含んだ軽油が,へたっていたピストンリングとシリンダスリーブをすり抜けてオイル槽に混入した。
4.オイルが粘性を失ったことにより,圧縮圧が更に低下し,ますますかからなくなった。

ちなみに現在は一発で始動。圧縮も十分です。今回の故障はエアと水とオイルが原因のようでメンテの未熟さを思い知りました。

得た教訓は,燃料タンク内で結露しないように常に満タンを心掛けること,オイルの点検は量ばかりでなく,色や,粘度,臭いもチェックすること,なるべく頻繁にエンジンを回すこと,です。当たり前のことですね。

蛇足ですが秋月電子で買った5WのソーラーパネルをBバッテリーに直結して使っています。無負荷で17V位ありますが,ダイオード内臓なのでコントローラはつけていません。晴れると300mAくらい充電しますので,気安めにはなります。
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